もう一人のマリー=レクチンカの方は、彼女の事を表わす意味で、父君のスタニスラフ王が彼女が宮廷で目立つように作った(作らせた)”ブーシュ・ア・ラ・レーヌ(bouche ala reine)”をお願いする事に致しました。
そして、デセールについては、ロココ由来の色々なものが頭に浮かびましたが、どうしても”ポンパドール”、”デュバリー”のイメージが強過ぎる「ロココ時代」でもあるので、”正妃”に敬意を払うと共に、常に正妃が注目を集める事が出来る様に労を惜しまなかった”スタニスラフ王”に一目置くうえでもスタニスラフ王由来のお菓子で、この”ロココ”と言う名前の語源にもなった「貝殻のマドレーヌ」を作って頂く事にしましょうと考えたのでした。
最後に出来上がったこの素案を a ta guele の支配人市川さんにも目を通して頂いて、最終的な内容や仕様は曾村シェフにお任せする運びとなりました。